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日本の神々-古事記編-用語

場所

・天浮橋(アメノウキハシ)

  天上と地上を繋ぐ橋

  ここから伊邪那岐伊邪那美天沼矛で地上を掻き回した(詳細

・高天原(タカマノハラ、タカマガハラ)

  天上界

  天之御中主神などの造化三神が現れた場所

・黄泉国(ヨモツクニ)

  黄色い泉の湧く死者の世界で、暗い地下にあるとされていた

  別名に夜見ノ国(ヨミノクニ)、※根堅洲国(ネノカタスクニ)、根国(ネノクニ)がある

  根堅洲国が黄泉国と同一視されたのは、須佐之男が行った妣(ハハ)の国が、大国主神の段から根堅洲国とされること、そして妣を母と解した場合、この根堅洲国は須佐之男の母である伊邪那美神がいる黄泉国と解釈されるという理由からで、妣の国を神々の故郷のことを指す言葉とする説もある以上、必ずしも母の国を指すとは限らないため、根堅洲国と黄泉国の同一視には注意が必要である

  ・伊邪那美のいる世界であり、伊邪那岐はここまで伊邪那美を迎えに行った(詳細

  ・須佐之男天照大御神にこの世界(根堅洲国)に行ってもいいか尋ねに行ったことから、天岩屋戸などの一連の事件が起きた(詳細

  ・この世界(根堅洲国)に赴いた大国主神が須佐之男によって試練を与えられ、これにより大国主神は葦原中つ国の統治を成功させ、大国主神と名乗るようになった(詳細

・葦原中つ国(アシハラナカツクニ)

  高天原黄泉国の中間にある、人が住む地上の世界

・黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)

  黄泉国と地上の世界(芦原中つ国)の境にある坂

  出雲国の伊賦夜坂(イフヤザカ)がその坂であると言われる

  この坂の麓には桃である意富加牟豆美命があり、中央には巨岩である道反大神がある

  ここで伊邪那岐伊邪那美は夫婦の契りを解いた(詳細

  須佐之男が逃げる大国主神に向かって助言を呼びかけた場所(詳細

・天安河(アメノヤスカワ)

  高天原にある河

  ・この河を挟んで天照大御神須佐之男は宇気比の儀式をした

  →詳細はこちらの該当記事へ

  ・天岩屋戸事件のときはこの河原で神々が会議した

  →詳細はこちらの該当記事へ

  ・天照大御神と高御産巣日神がこの河原で思兼神を含む多くの神を集め、国つ神たちを帰順させるために送るべき神や、天若日子に問いただすために送るべき者を議論した

  →前者の詳細はこちらの記事へ(会議は三度行われた リンクは一度目の経緯へ飛ぶ)

  →後者の詳細はこちらの記事へ

・天之真名井(アメノマナイ)

  天安河の近くに掘った井戸

  天照大御神須佐之男の宇気比の儀式のときに使われた(詳細

・天金山(アメノカナヤマ)

  高天原にある砂鉄が採れる山

  天岩屋戸事件のときに鉄を採るのに使われた(詳細

・淤能碁呂島(オノゴロシマ)

  伊邪那岐伊邪那美天沼矛で地上の海を掻き混ぜ、引き上げたときに滴り落ちた滴が積もり重なってできた島(詳細

  自ずと固まってできたの意

・夜之食国(ヨルノオスクニ)

  夜の世界

  伊邪那岐月読命に統治を委任してから、月読命が治めている

・常世の国(トコヨノクニ)

  海の先にある異世界

  死の世界や神仙が住む世界、一部の神が住んでいる場所など多種多様の異世界が想定された

  ・天岩屋戸事件のときに、この世界から渡来した長鳴鳥を使った(詳細

  ・少名毘古那神(スクナビコナノカミ)が、大国主神と共に葦原中つ国の基盤を作った後に渡った国詳細

・海坂(ウナサカ)

  大綿津見神の宮殿と葦原中つ国とを繋ぐ道の途中にある境界地点

  豊玉毘売がここを塞いだ

  →詳細は火遠理命の豊玉毘売の出産の段へ

・妣の国(ハハノクニ)

  母の国と解する説や故郷と解する説などがある

  関連に根堅洲国(ネノカタスクニ)がある

剣・矛などの道具

・天沼矛(アマノヌボコ)

  高天原の玉(翡翠などの宝石)で飾られた矛

  伊邪那岐伊邪那美はこれで地上を掻き回した(詳細

・十拳剣(トツカツルギ 十掬剣とも)   

  拳十個ほどの長さの長剣の総称

  ・天之尾羽張(アメノオワバリ)

  ・伊邪那岐黄泉国の軍に対抗するために振り回した剣(詳細

  ・宇気比の儀式の際、天照大御神が折って噛んだ須佐之男の剣詳細

  ・須佐之男が八俣の大蛇を退治するために使った剣詳細

  ・大量(オオハカリ)

  ・神度剣(カムドノツルギ)

  ・建御雷之男神(タケミカヅチヲノカミ)が大国主神に国譲りを迫ったときに、波頭に突き刺した剣詳細

  ・火遠理命が火照命のための釣り針を作ったときに、材料にした剣(詳細

・八咫鏡(ヤタノカガミ)

  天岩屋戸事件のときに伊斯許理度売命(イシコリドメノミコト)が作った大きな鏡詳細で、後に日子番能邇邇芸命(ヒコホノニニギノミコト)に授けられ、その葦原中つ国への天降りに伴い地上にもたらされた(詳細)

・八尺の勾玉(ヤサカノマガタマ)

  ・天照大御神が高天原で須佐之男を迎えた時の武装の一つで、五百個(五百津から おそらく数の多いことを表している)の勾玉を連ねた長い玉飾り(詳細

  ・天岩屋戸事件のときに玉祖命(タマノヤノミコト)が作った五百個(同上)の勾玉を連ねた長い玉飾り(詳細)で、後に日子番能邇邇芸命(ヒコホノニニギノミコト)に授けられ、その葦原中つ国への天降りに伴い地上にもたらされた(詳細)

・草那芸剣(クサナギノツルギ)

  須佐之男が八俣の大蛇を退治した時に、その尾から出てきた都牟刈(ツムガリ 鋭利の意)の大刀で天照大御神に献上された(詳細)

  その後、日子番能邇邇芸命(ヒコホノニニギノミコト)に授けられ、その葦原中つ国への天降りに伴い地上にもたらされた(詳細)

・領巾(ヒレ)

  平安時代前に使われていた肩にかける女性の装身具で、呪力を持つとされていた

  ・蛇の領巾 蛇払いの呪力のもった領巾で、大穴牟遅神は根堅洲国で須勢理毘売に蛇の領巾を渡され、蛇の難を逃れた(詳細

  ・呉公(ムカデ)蜂の領巾 呉公と蜂を払う呪力をもった領巾で、大穴牟遅神は根堅洲国で須勢理毘売に呉公(ムカデ)蜂の領巾を渡され、呉公と蜂の難を逃れた(詳細

・生大刀(イクタチ)

  武力の象徴であり、須佐之男の政治的権威を表す神宝

  須佐之男は大国主神の手に渡ることを追認し、大国主神はこれを以って兄弟の神々を抑え、葦原中つ国を治めた(詳細

・生弓矢(イクユミヤ)

  須佐之男の政治的権威を表す神宝

  須佐之男は大国主神の手に渡ることを追認し、大国主神はこれを以って兄弟の神々を抑え、葦原中つ国を治めた(詳細

・天詔琴(アメノノリゴト)

  須佐之男の宗教的権威を表す神宝

  大国主神がこの琴を運ぶ途中に、木に触れてしまい大地を揺れ動かすほどに大きな音が鳴り響いたため、須佐之男が目覚めてしまう

  その後須佐之男は大国主神の手に渡ることを追認し、大国主神はこれを以って葦原中つ国を治めた(詳細

・天乃羅摩船(アメノカガミブネ) 

  少名毘古那神(スクナビコナノカミ)が乗っていた船で、割ったガガイモの実で出来ていた(詳細

・天之麻迦古弓(アメノマカコユミ)

  天安河の河原で行われた会議の結果、葦原中つ国に遣わされることになった天若日子(アメノワカヒコ)天之波波矢(アメノハハヤ)と共に授けられた(詳細)、くちなし製の弓

  別名に天之波士弓(アメノハジユミ)がある

・大量(オオハカリ)

  阿遅鉏高日子根神(アヂシキタカヒコネノカミ)の所持する十掬剣(トツカノツルギ)

  阿遅鉏高日子根神が天若日子の喪屋切ったときに使った

  →詳細は阿遅鉏高日子根神の記事へ

  別名に神度剣(カムドノツルギ)がある

・頭椎之大刀(クブツチノタチ)

  柄頭が拳の形(槌の形)をしている大刀

  ・天孫降臨の際、先導役であった天忍日命(アメノオシヒノミコト)と天津久米命(アマツクメノミコト)が腰に佩びていた大刀詳細

  ・神倭伊波礼毘古命が土雲を滅ぼした時に歌った歌から、その兵士たちが佩びていたとされる大刀詳細

・天之真鹿児矢(アメノマカゴヤ)

  神聖な鹿を射る矢

  天之波波矢(アメノハハヤ)の別名の可能性がある

  天孫降臨の際、先導役であった天忍日命(アメノオシヒノミコト)と天津久米命(アマツクメノミコト)が持っていた

・塩盈珠(シオミツタマ)

  大綿津見神火遠理命に渡した満潮を操る珠

  火遠理命はこれを使って火照命を苦しめた

  →詳細は火遠理命の火照命と火遠理命の段へ

・塩乾珠(シオフルタマ)

  大綿津見神火遠理命に渡した干潮を操る珠

  火遠理命はこれを使って火照命を助けた

  →詳細は火遠理命の火照命と火遠理命の段へ

・平瓮(ヒラカ)

  平たい皿のような土器、または内側が斜めになった底が深い土器

・石椎の大刀(イシツツノタチ)

  柄頭に石が付いている大刀

  神倭伊波礼毘古命が土雲を滅ぼした時に歌った歌から、その兵士たちが佩びていたとされる大刀詳細

・天津瑞(アマツシルシ)

  天津神であることを示す玉

  迩芸速日命が自身の出自を証明するために、神倭伊波礼毘古命に差し出した(詳細)

・忌瓮(イワイヘ)

  神酒を入れた甕で、神に献上し祀る祭事のためのもの

・神牀(カムトコ)

  神意を聞くために使う寝床

  崇神天皇が疫病を鎮める際に使った(詳細)

・忌矢(イワイヤ)

  祈りなど呪力の籠った矢

  崇神天皇へ反逆した建波迩安王(タケハニヤスノミコ)を討つときに日子国夫玖命(ヒコクニブクノミコト)が放った(詳細)

・稲城(イナキ)

  実のついた稲を積み重ねて築いた城柵のことで、稲を攻撃することがタブーであることを利用したもの

その他

・天つ神(アマツカミ)

  高天原の神々

  国つ神との線引きについては後日別に記事を書く

・国つ神(クニツカミ 地祇とも)

  葦原中つ国の神々

  須佐之男高天原を追放され(詳細)、地に降ったので国つ神に分類される

  天つ神との線引きについては後日別に記事を書く

・十七世神(トオマリナナヨノカミ)

  八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ)から遠津山岬多良斯神(トオツヤマザキタラシノカミ)までの須佐之男の子孫として連なる十五代の神

  十七なのは阿遅鉏高日子根神(アヂスキタカヒコネノカミ)と事代主神(コトシロヌシノカミ)を数えたからと思われる

・五伴緒神(イツトモノヲノカミ)

  天孫降臨の際に日子番能邇邇芸命(ヒコホノニニギノミコト)に随行した、神事を司る五部族の長である天児屋命(アメノコヤネノミコト)布刀玉命(フトタマノミコト)天宇受売命(アメノウズメノミコト)伊斯許理度売命(イシコリドメノミコト)玉祖命(タマノオヤノミコト)の五柱を指して言う

  この五柱は天岩屋戸事件の際に功があるという共通点もある

・八十神(ヤソガミ)

  ヤソで多いの意で多くの神々

  専ら大国主神の兄弟の神々のこと

・天馳使(アマノハセヅカイ)

  海部の一族の馳使丁(ハセヅカイ 使い走り)の中で神祇官に仕えた鎮護詞などの伝承者

  後に天語部が形成された

・長鳴鳥(ナガナキドリ)

  暁を告げることから、闇の邪気を払うとされた長く鳴く鳥

  天岩屋戸事件のときに使われた(詳細

・黄泉醜女(ヨモツシコメ)

  伊邪那美の命で伊邪那岐を追った、黄泉国の死の穢れを纏う醜い女神(詳細

・黄泉戸喫(ヨモツヘグイ)

  黄泉国の火と水で作った飯を食べること

  これをすると黄泉国の住人になるという契約を交わしたことになり、現世には戻れない

  伊邪那美は黄泉戸喫をしてしまっていたので、黄泉国の神に一度伺いを立てねばならなかった(詳細

・湯津楓(ユツカツラ)

  枝葉が繁った桂の木もしくは木犀(中国名で桂花)

  ユツは多数の意

  ・天若日子の葦原中つ国における家の前に植えられており、鳴女(ナキメ)はこの木に止まり伝言を告げた詳細

  大綿津見神の宮殿の門の側に植えられており、火遠理命豊玉毘売の侍女に見つかるまで、この木の上に座っていた詳細

・岐佐理持(キサリモチ)

  葬送儀礼のとき、死者に供える食べ物を盛った器を持ち棺に従う役割のこと

・掃持(ハハキモチ)

  葬送儀礼のとき、喪屋掃除のための箒を持つ役割のこと

・御食人(ミケビト)

  葬送儀礼のとき、死者に供える食べ物を作る役割のこと

・碓女(ウスメ)

  葬送儀礼のとき、臼で米をつく役目の女のこと

・哭女(ナキメ)

  葬送儀礼のとき、泣くという役割をもつ女

・夷振(ヒナブリ)

  夷は鄙、鄙は雅(ミヤビ)の逆で田舎のこと

・天の逆手(アメノサカテ)

  普通とは異なる拍手、未詳

・天津日継(アマツヒツギ)

  天照大御神の霊位を継承すること

・御舎(ミアラカ)

  神殿の尊称

・足一騰宮(アシヒトツアガリノミヤ)

  おそらく高床式の建物

・八十建(ヤソタケル)

  多数の反抗者を意味し、神倭伊波礼毘古命の土雲討伐の際に土雲に向けて使われた言葉詳細

・土雲(ツチグモ)

  穴に住む先住民と指し、野蛮人というニュアンスが含まれている

  神倭伊波礼毘古命にその一団が滅ぼされた詳細

・弓端之調(ユハズノミツギ)

  税の一種で、狩猟で得た獣皮や肉を貢納品とする

  崇神天皇の御世で初めて実施された(詳細)

・手末之調(タナスエノミツギ)

  税の一種で、手先で作る糸や織物を貢納品とする

  崇神天皇の御世で初めて実施された(詳細)

・八塩折(ヤシオオリ)

  何度も醸造を繰り返した酒

  これの転化で洗練に洗練を重ねたという意味をもつ

  ・須佐之男の段で八俣の大蛇(ヤマタノオロチ)に八塩折の酒が使われた

  ・垂仁天皇の御世に起きた沙本毘古王の反逆では八塩折の紐小刀が使われた

・大湯坐(オオユエ)

  赤子を湯に入れる役目の女

・若湯坐(ワカユエ)

  大湯坐の補佐

・鳥取部(トリトリベ)

  垂仁天皇によって置かれた、鳥を捕える役割を担う集団

・鳥甘部(トリカイベ)

  垂仁天皇によって置かれた、鳥を飼う役割を担う集団

・品遅部(ホムジベ)

  本牟智和気御子(ホムチワケノミコ)が出雲への旅で訪れた土地ごとに置かれた、御子の名を受け継ぐ名代としての集団

  垂仁天皇によって置かれた

・石棺作(イシキツクリ)

  石棺を作る役割をもつ集団

  比婆須比売命(ヒバスヒメノミコト)の薨去時に置かれた

・土師部(ハニシベ)

  埴輪など葬送儀礼用の土器を作る役割をもつ集団

  比婆須比売命(ヒバスヒメノミコト)の薨去時に置かれた

・まつろわぬもの

  相手の神を祀らないという意味で、朝廷に帰順しない神や民を指す

  玖賀耳之御笠(クガミミノミカサ)などがいる

 

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