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陰陽五行説(一)-前書き

陰陽五行説とは、古代中国で形成された世界解釈のための体系であり、普遍的性格をもつ記号の体系である。

その性格ゆえに、様々な思想に対して大きな影響力をもち、神話や宗教だけでなく、天文学や暦学、医学、地理学といった自然科学や、政治学、哲学といった人文社会科学といった、中国のほとんど全ての思想の基礎には、陰陽五行説が存在した。

また東洋における強者的立場にあった中国の思想は周辺国で盛んに輸入され、それに伴い陰陽五行説も流入し根付くことになった。日本においても同様で、陰陽道という形で日本人の生活の大部分を長らく支配することになった。

陰陽五行説とは、東洋文化を丸ごと覆っている東洋的思考を端的に表したものということもできるだろう。

ここではその陰陽五行説について解説していく。

陰陽五行説が陰陽論と五行説の融合であることは、その名称から容易に推測ができると思うが、これはまさにその通りで、陰陽五行説について語るには、まず陰陽論と五行説についての説明をする必要がある。そういうわけで構成としては、まずは陰陽論、次に五行説を解説してから、陰陽五行説の解説に入る。

またそれぞれの原理を説明する前に、その発生と展開について説明しておこうと思う。というのも、歴史的変遷を知っていた方が原理の理解がしやすいと思うからである。

参考文献

根本光人監修(1991)『陰陽五行説―その発生と展開―』薬業時報社

吉野裕子(1983)『陰陽五行と日本の民俗』人文書院

中村璋八・中村敞子訳(2004)『陰陽五行学説入門』たにぐち書店

 

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