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易(五)-易の原理-占筮法

占筮とは筮竹を使って物事を六十四個の類型に配当し、その類型を貫く道理を解釈することで、生きるための指針を得る一連の手法である。ざっくりと言うならば、東洋最古の歴史を誇る占いといえる。

占筮の手法としては、まず事物を六十四卦のどの卦に当てはまるものなのかを調べ、その卦の卦辞・爻辞・彖伝・象伝などを参照し、対象の事物の有り様やその変化を総合的に判断するというものである。

また占筮には三つの規則があり、これは

・充分な考察をする前に占ってはいけない

・同じことを二度占ってはいけない

・他人に危害を加えるような事柄を占ってはいけない

というものである。

占筮法は様々あるが、繋辞伝の記述に従った由緒正しい占筮法であり、最も手順が複雑な本筮法をまず紹介する。その後、三枚のコインを使う最も簡単な占筮法である擲銭法を紹介する。

本筮法

全体を通して六十四卦として表す対象の事物をイメージしながら行う。

まず五十本の筮竹を用意し、その中から一本を取り出す。この一本は太極を表していて、変化しない根源であるから取り除いておく。

次に残りの四十九本を左右の手で分け、このとき左手にある束を天策、右手にある束を地策とよぶ。

この手順を第一営という。

地策(机に置いても良い)の中から一本取り出し、左手の小指と薬指の間に挟む。

この一本は人策といい人を表すものであり、この手順を第二営という。

天策を四本ずつ数えていき、余り(一本、二本、三本、四本)を左手の中指と薬指の間に挟む。

地策も四本ずつ数えていき、余りを左手の人差し指と中指の間に挟む。

これらの手順をそれぞれ第三、四営という。

指に挟んだ筮竹を除いた残りの筮竹で第一営から第四営までの四営を繰り返す。

一回目の四営を第一変といい、これを第三変まで行う。

すると、指に挟まれなかった筮竹の本数は二十四本、二十八本、三十二本、三十六本のどれかになる。

これは指に挟んだ筮竹の本数は第一変では五本か九本、第二変、第三変では四本か八本になるからである。

二十四は四の六倍、二十八は四の七倍、三十二は四の八倍、三十六は四の九倍であり、偶数は陰、奇数は陽なので二十四、三十二本のときは陰、二十八、三十六本のときは陽というように、爻を初爻から決めていく。

また残った筮竹の本数を四で割った時の数(六七八九)のうち、陰は退の性質を持つので六と八では六、陽は進の性質を持つので七と九では九が陰陽を良く表している数とされる。

よって六は老陰、七は少陽、八は少陰、九は老陽とされ、それぞれ交交、単陽、拆(タク)陰、重重という記号で表す。

同じ陰、陽でも少と老の違いが六十四卦の解釈に影響する(之卦に使う)ので、占筮を行う際は上記の記号を使うなどして陰陽だけでなく少と老のメモもとること。

本筮法は六爻全て決めるのに十八変必要ということで、十八変筮法ともいわれる。

擲銭法

三枚のコインを用意し、それらの裏を二(陰)、表を三(陽)とする。

この三枚のコインを同時に投げ、出た面の数を足すという行為を六回繰り返す。

すなはち三枚とも表なら九で老陽といったように、爻を初爻から決定していく。

またこの方法を使うときも、老と少はメモをしておくこと(之卦に使う)。

占筮法-まとめ

この記事も含めたこれまでの三つの記事で、易の基礎的な理解をする上で落としてはいけない情報は全て説明してあると思う。

分かりにくい部分もあっただろうが、今後定期的に改善していくつもりであるので、たまに覗いてもらうとより分かりやすい説明になっているかもしれない。

さて、次の記事からは易の本編といえる六十四卦の具体的内容に入る。

六十四個もあるので長い道のりになりそうだがコツコツと続けて、最後の卦である未済まで辿り着きたいものである。

 

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